ドライバーと駐在者の関係は切ないものだと気づいた出来事

インドのドライバーさん

うちのドライバーダンちゃんのかわいそうな話。
以前自分の実家のある田舎が豪雨の被害に遭い、家が壊れたのですが、
その後1週間くらい助けに行って、車で5時間かけて日曜日の夜に帰ってきました。
で、月曜日から出勤。
聞いてると、これだけでハードスケジュール。

そんな月曜日に限って、ラスカルがお弁当を忘れて、私も動かせない予定があったので、デリーからグルガオンの学校まで約一時間かけて届けてもらう。
お昼にメール。
「マダム、熱があって薬を飲んで寝ています。もし電話に出なかったら駐車場で車を探して下さい」しかし、私の携帯はこの時、携帯のメールやネットが制限されていて、このメールを見られなかった!で、結局彼は寝てなかったので、車を探したりもしなくてよく、「彼が熱がある」という事実に私は気が付かなかった!

彼はそのまま予定通り5時まで仕事させられ、(なぜか彼は体調不良のことを直接は言わないのだ)
途中でアレっ?なんか様子おかしくない?となったときには

もうかなりの高熱と、節々の痛み

慌てて帰したあと、メールで
病院に行ったらすぐ入院するように言われた
とあり、もしかしてチクングニアかも、とのこと。
チクングニア、最近流行ってるのです。

で1週間入院して血液検査の結果、チクングニアではなく

typhoid

腸チフス

だったと判明。田舎で慣れない生活をして、疲れた上に不衛生な場所にいたからなんだろうね・・・
可哀想すぎる。帰ってきたら鬼のようなマダムに酷使されてさらにかわいそうすぎる。腸チフスもチクングニアと同様かなりしんどい病気で、食べられないし衰弱するし、熱も出てふらふらになるのである。

で、まあそれは無事入院、治癒して、来週から無事復帰するのだけど、
その間テンポラリードライバーが間を繋いでいてくれたわけなんです。

その何人かと色々話してたら、あることに気づいた。

ドライバーさんは、いつも駐在者を何年か乗せる仕事をしてるけど、駐在者は必ずいつか帰る。
そしてまた新しい人が何年か来て、必ずまた帰る・・・の繰り返し。
だから、ドライバーさんは、駐在者との付き合いのことを、とてもビジネスライクに思っているのかなと、私はずっと思っていた。そうしないとしんどいだろうなと。

でも、ドライバーさんは色々覚えてて、

この場所は以前いたSマダムが来た場所と同じだ。
とニコニコするドライバーさんや、

Oさんのことを知っているか?
とても親切な人で、私をいつも気遣ってくれたんだ。
ヒンディ語の歌を覚えて、車の中で歌っていたよ。

などと話をするドライバーさんもいた。

そっか、ドライバーさんはずっと覚えててくれてるんだ。
もう多分2度と会えないけど、その何年かの出来事を、ずーっと心にしまっているんだな。なんて思った。

もっとダンちゃんのことを大切に扱わなくちゃいかんな・・・と思ったこの1週間でした。

ダンちゃんは結局ドライバーを辞めて、家族とともに田舎で暮らしています。facebookでなんとなくつながっているけど、二人目も生まれ、とても幸せそう。そんなことが嬉しい私です。このデリーでの日々は、彼にとってはけっこうしんどかったんだろうな。


コメント

  1. こん より:

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    だんちゃん!!!
    腸チフスだったなんて、それでもよく働かれたのねー!
    そういえば、そうでしたな!
    おうちが被災し、お帰りに。
    そして、マンションの・・以前からの傾きにくわえ、後付地下室工事。
    いろいろほええええ@@@@だけど、結構人情深いインドの方々。

  2. mintgreen0117 より:

    SECRET: 0
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    >こんさん
    多分凄いしんどかったと思うのだけど・・・
    休んだら多分その分給料が下がるんだろうな。
    有給休暇って素晴らしい制度なんだね。
    地下室はインド人けっこう好きみたいで、よく作ってるよ。後から作ってるのはあんま聞かないケドね!!!

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