インド二年半を経てバンコクに来て3ヶ月の現在、私がインドロスであることは度々書きましたが、じゃあ子どもたちはどうなんでしょうか?そもそも海外駐在って、子どもにはどんな影響があるんでしょうか?
これまた三者三様なので、備忘録がわりに書いてみます。
次女フローレン。3歳になった途端渡印。
まだ幼稚園に入れる年齢でなく、しかし遊び場もないので、いきなりプレスクールに入れられる。そこで誰よりも早く英語、ヒンディー語、チャパティの味を覚える。笑
入って半年で英語、ヒンディー語を聞く耳が育つ。1度だけ家で「ギブ ミー オレンジジュース」と喋ったので、少しは話していたかも。
そのあと、日本語の発達を重視して日本人幼稚園に入れたので、多分もう忘れてしまったと思う。でも1番特筆すべき良かったことは、
「日本人以外の国の人に対する
心の垣根がない子ども」
に育ったこと。
先日のキッザニアでも、英語しか話せないであろう女の子と「友達になった」と言ってた。
たしかになんかきゃっきゃっと
笑いあっていた。
しかし彼女はちょっと勘違いして外国人のことを総称して
インド人
と言う。だからデンマークに行った時「ママ!後ろにインド人がいる!」と言い、ものすごく探してしまった私でした。デンマーク人しかおらんかった。笑
今、日本人幼稚園にいて、かなり馴染んで楽しくやっている。でも、バンコクは日本をやたら彷彿とさせるようで「日本に帰りたい」と、インドでは言わなかったことを言うようになった。
日本に帰ったら…
君はきっとかなりな異邦人であろう。
長男ハッチ。
兄弟の中で、インド人と最も触れ合わずここまできた。タイ人ともあまり触れ合わない予感。
しかし、タイ語や英語に対する興味はやはり日本にいた時よりも高くなってる。
実際その言語を使う現場にいる
という臨場感は、やはり強い。
そして、気がつくと彼の友だちにハーフが多い(タイ・日本、中国・日本)。
彼はフローレンに比べ外国人(言葉が通じない人)に敷居が高いものを感じているみたいだが、今の体験が種となって、のちのち大きく成長することを願う。
彼はインドの小学校(ニューデリー日本人学校)が大好きだったので、今も帰りたいと言っている。タイの学校怖いんだって。なんで?と聞いたら
「人が多いから」
うん。
それみんな、
どうしようもないな。
もう一度インドに行きたい!と
1番言ってる彼です。友だちに会いたいそう。そして、いつかニューデリー日本人学校に先生としてまた行きたいそうです。
1番言ってる彼です。友だちに会いたいそう。そして、いつかニューデリー日本人学校に先生としてまた行きたいそうです。
将来の夢が「忍者」だった2年前を思うと、かなり成長を感じる夢だな!
長女ラスカル。
「インド酷かった!もう行きたくない!」と言い放っていた彼女。
空気が悪い、日本のものがない、など、本当に大変だったなと思っているようだ。
もう視点が大人だな。
まあ、色々我慢してたし仕方ないな。
と思っていた私だったが
ラスカルが先日
「ねー!ママ見て!YouTubeで
こんなのあった!もう
懐かしいー!!!!」
というので見たら
おおおおおお。
たしかに懐かしい!
ラスカルもまた、インドに手こずらされ、しかし心惹かれていたのであろう。
私も含め、海外駐在に来て良かったかと聞かれると、
「良かった」
としか言いようがない。
父親とともに暮らせる、ということだけでなく、子どもの視野は完全に、日本よりも大きな場所を捉えてる。
日本以外の場がある、とリアルに知ることは、日本人にとって特に大事かもしれない。
日本に帰ったらまた視点もそこに焦点が合うとは思うけど、この蒔かれた種は、これから色んな形で芽吹くんじゃないかな、と、希望も含め思っています。
コメント
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まさに、百聞は一見にしかず。
お子様達が海外でリアルに経験されたことは、彼らの一生の宝物だと思いますよ。
世界にはいろいろなこと(理不尽なことも含めて)があるし、日本がどれだけ恵まれた環境にあるかを知るいいチャンスでもあります。知識だけでは多分理解できませんから。
これからも、お子様達が困難な状況に挫けることなく(笑)健やかに成長されることをお祈りしています!
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色々苦労もあるし、今のお友達とは必ず別れがやってくる。
マイナスな事もあるけれど、インドでしか体感できない事、インドとは違う海外であるタイという国で、これまたそこでしか体感できない事が沢山あると思います。
同じ日本人学校でも違いがあるとか、子供たちなりに色んなことを感じたり成長してくれてると思います。
うちのお兄ちゃんはラスカルちゃんと同い年なので既に殆ど母語が形成されていましたが、娘は1年生終わりがけにこちらに来たので現在日本の3年生。
元々オンラインで娘の方が頑張っていた事もあり、女子でお口も達者なので英語の上達もかなり早かったです。
半年くらい経った頃から家での会話にも英単語が混ざるようになり、最近ギョっとしたのは あそこに犬がらある と言った時でしょうか…。
それまでにも時々間違いがあったり日本単語が思い出せなかったりという事がありましたが、コレはなかなかインパクト大でした。
この子は本帰国してから相当苦労すると思います。
いい事も悪い事もあるけれど、期限付きのこの期間だから、日本にいたら体感できなかった事を全身で感じ取って吸収して欲しい!
そんな風に思っています。
ラスカルちゃんは2nd language 何を選択されてましたか?
何か少しでも残っていつか芽吹いてくれるといいですね(^^)
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>ドナルドさん
日本にいると、子どもは百聞すらもないのですよね。一見、というのが、子どもには最もわかりやすいんでしょうね。
日本に帰ってのど元すぎて忘れる…
というふうにならないように、出来るだけサポートしたいと思います!!
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>ミッチーさん
娘さん、英語の方が近しい言語になってきているのでしょうね。
英語が上達するのは嬉しいですが、
日本語が衰退すると、
母としてはドッキリですよね。
英語の方が得意な日本人、という人が日本にどんどん増えてもいいなと思います。
日本て排他的なとこあるので、
流暢に話せない日本語ユーザーという人口を増やすと、もっと違いを認められる社会になるんじゃないかなー。なんて…
駐在はタイミングを選べないので、子どもの英語的には運ですよね。
お互いうまく波に乗り切りましょう!!
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我が家も帰国子女。一応。中東での4年間の生活中、確かに英語を発音よく話していたような。 帰国後もそれを維持させようと躍起になったこともあったけれど、今は立派なvery Japanese。 でも不思議なことに、学校で気が合い社会人となった今も親友であり続けたのはみんな帰国子女。
みんな世界のいろいろなところで、子供時代を過ごして来た。
それなりの苦労もあり、楽しかった事があり、なにかが呼応し合って繋がってるものがあるのかもしれない。
3人のお子さんも大切なお友達といつまでもいつまでも繋がっていてほしい。
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>lecielbleu8825さん
中東に行かれてたのですね。
私にとって、中東はダントツで一位の異国文化の場所!ちょっと羨ましいです。
娘も今英語がどんどん遠くなっていってますが、またどこかで英語圏に飛び込むんじゃないかなと思っております。
国際的な人という意味合いを、私は「英語が話せる人」と思ってましたが、もう少し根っこのところで何かが必要なのかなと最近思います。
世界の色々なとこで子ども時代を過ごす、というのは、決して消えることはない根っこに影響していると思います。
3人の子どもたちも、たくさんの友だちができて、別れと出会いをたくさん経験できて、幸せだなと思います!