インドのオークション「カバリ」で要らない家財を売りさばく

インドからどこかに引越しする時、駐在ファミリーが必ず開催するイベント、その名も「カバリ」。

オークションを取り仕切ってくれるインド人がいて、その人に日時と場所を連絡すると、当日来てくれて、その場ですべて売り捌いてくれる。オークションなので、買い叩かれることなく、むしろ意外なものが高く売れることもあるという。特に日本の家電なんかは、とても人気なようだ。もし日本で処理するとなると、二束三文どころか、捨てるのも有料な場合もあることを考えると、ここで断捨離を兼ねて思い切って処分した方がいい。

丁寧な人は、一度日本人向けにホームセールを行い、調味料や日本の商品などの価値のわかる、あるいはとても必要としている在住日本人に買ってもらい、その後カバリでインド人に売る、という二重のセールをする人もいる。

私はもちろんそんな時間もなく、カバリ一択！

様々な不用品をリビングに集めました。クリスマスツリーも日本にひとつ置いてきてるし、タイではいらないよね？と思って、そのまま売っちゃう。

インド人のお客さんが次々とやってくる。

目利きのインド人たち、どんどん増えていく。

カバリは全編ヒンディー語で行われるんだけど、数字を連呼しているのはわかる。

不用品を次々と台に載せて、値段をつけていく。いくらで売られたのか、お手伝いに来てくれていた友だちがメモしていく。この時はそれぞれいくらなのか私には全然わからないけど、どんどん売れているのはわかる。

派手な柄のベッドシーツとか、ユーズドなのに売れるなんて…しかもこれ量販品だから、その辺のモールで売ってるやつなのに。今思えば、この時にほぼ壊れていたパソコンを売ってもよかったんだよなぁなんて思ったり。

タオルやらバスマットまで、よくぞこんなものに値段をつけてくれましたというようなものも、とにかく売れ残る気配が全くない。すごい。日本から持ってきた整理用のカゴなんかは、確かにインドではあまり見かけないなと思うけど、高いものではない。日本の例えばニトリみたいなとこで売ってる、クオリティーの高い整理整頓グッズみたいなもの、インドではついに見かけなかったので、その便利さを知ったらインドで爆売れかもしれない。ニトリさんどうですか、インド進出してみては…？インドマーケットを押さえたらすごい利益だと思うけどなぁ。今ならIKEAはここにはいません。（笑）

そんな中で、唯一、流石のインド人も一瞬「え？」ってなった、末娘フローレンがナーサリーで作った、この工作。インド人には分かったと思うけど、これはインドの「ダシャラー」というお祭りで毎年爆破されている、嫌われ者の神様である。そのかわいい見た目にみな爆笑。そしてこんな子どもの作品までも売りさばく鬼のような私であった。この工作が100ルピーで売れたのには流石に驚いた…なんかノリで買ってくれたのかな。でも事前に「子どもの描いた絵も売れる」という噂は、都市伝説ではなかったことがわかった。

さて、この日の売り上げは…？

なんと！39200ルピー ！！！

（ざっくり40000円）

やったー！とばかりに、用意していた日本やインドのビールで乾杯する我々でした。（笑）

売り上げの中の10%をカバリしてくれた業者さんにお支払いして、この日は終わりでした。

この冷蔵庫やダイニング、ベッドなどの大型家具などは会社からのレンタルなので、残していって大丈夫。また次にきたファミリーが使っていくんであろう。

反省点としては、トイレを使用禁止にしなかったため、多くの人がトイレを使用してしまい、かなり汚れてしまったこと。他の部屋には入らないように旦那氏が見張っている係りだったので、盗難などはなくてよかったけど。

ま、盗るようなものはない我が家なんですけどね！

最後の最後にこんなの出てきた…。

これ、私のボリウッドダンスの時の衣装…インドのAmazonでパジャマとして売ってたやつ。このヒモ下着は使ってないものの、セットなので置いてたやつ。これは…売れないよね！！！